水山高幸氏(1923年生まれ)は,東京文理科大学(筑波大学の前身)で地理学を学んだ.その後,京都教育大学(就任時は前身である京都師範学校)に勤務し,退官をもって同大学名誉教授となった.永年に渡ってプロセス地形学を研究する中で,自然地理学と災害科学の接点を追求し野外実験地形学の分野を開拓した.
氏は本連合創立の世話人として連合の発足に大きく貢献した.連合創立直後の1980 年度には,文部省科学研究費によるプロジェクト「地形変化の数量的予知に関する研究集会」の代表者の役を担った.このプロジェクトの活動により多分野の地形研究者の交流が一段と活発となった.プロジェクトの成果は「地形」第2巻第1号特集「地形変化の数量的予知」としてまとめられているが,この特集号は,まさに「日本地形学連合創立の辞」を具現するものであり,連合発展のための大切な一里塚となった.氏はこの特集号の編集でも中心的な役割を果たした.その後,連合の第3代会長(1983-1985年,当時は委員長と称していた)となり奥田初代・第2代会長とともに連合の基盤強化のために指導的役割を果たした.
氏の研究領域は,自然地理学の枠内に限られることなく,応用地理学・地誌学・人文地理学・地理教育など多方面に渡っており,研究成果は,「地形の説明的記載(大明堂) 」,「地形小論(地人書房) 」,「人文地理学(創元社)」などを含む多くの著書・論文等にまとめられている.
水山高幸氏に名誉会員の称号を献呈することは日本地形学連合の誇りとするところである.
文責:徳永英二
地形 26: 352
2005年5月14日推戴
